イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

イタリア行政オンライン化、現場とのギャップ…

イタリアでは、どうやらコロナ禍にてオンラインでできることも増えて、それに伴い役所や警察に直接赴く必要がなくなった手続きも多いようです。

この書類もオンラインで発行してもらえるの!?超便利じゃん!と思う事もしばしば。

私が本格的にイタリア在住になったのはそれらのシステム変更が一旦落ち着いた頃だったので、以前のことは在住の長い方から聞くのみなのですが、アポなしで各所に出向いて長時間並ぶとか、カオス状態になることも多かったそうな。

 

しかし行政の上の方ではオンライン化できた!と思っていても、現場との認識が合ってなさそう…と思うような出来事にも出くわします。

 

実際私が体験した一例を紹介します…(暗

こちらの記事で出てきます、オスピタリタという届出についてです。

italianisumukotoni.hatenablog.com

前回までのあらすじ?

記事中でも書いたのですが、ある日オスピタリタの申請に直接当局に赴くと、オンラインでいいよ!と気前よく教えてくれた受付にいた人がいました。

その情報は特に間違っていなく、帰ってオンラインで申請。システムのフォーマットに添付する資料がいくつかあり、そちらも間違いなく添付し送信。

ちなみにですけど、オスピタリタの申請しましたよ、という書類がその後婚姻手続きにおいて絶対必要だったため、わざわざ行ったのでした。

(だいたいは個人宅ではなく宿泊施設やエアビーに泊まると思うので、そこの人がやってくださるはずのもので、あまり自分でしなくていいものかも)

 

その後の状況

オンライン手続き後に、特に向こうから返信がなかった。返信をくれるものなのかもわからなかったのですが、後で考えたら返信を確認していなかったのがまずかったみたいです。

 

婚姻手続き準備をしていて

オスピタリタの申請済みの書類がいる、ということで、夫が送信したメールを遡り、返信がなかったこともそこで改めて思い出し。書類ってどうやって手に入れるんだ?となりました。

この一連の手続きは全部クエストゥーラという、警察の移民の手続きをしている部門で行っているのですが、そこって問い合わせ電話番号あるのに電話しても一生出ないんですよ。

なので直接行きました。朝の早よから。

やはり受付にて状況を話したところ、登録済みなら2階の担当部署で発行してもらうことができるよ!とのこと。入れるのは1名だけどのことで、夫が受付で入室許可証を受け取り建物の2階へ行ってくれました。

 

夫、激おこ

しばらくして1階に戻ってきた夫、何やら受付の人に大きめの声で質問しています。普段は穏やかな夫、どうした?と思って受付の人たちとの話が終わった後聞いたら、

・2階にいた担当者たち、その時見えたのは2人、1人は携帯を触っていて、どちらも固定電話が鳴りっぱなしなのに出ていなかった。

・こちらの用事を伝えたところ、システム検索か何かをした後、まだ登録されていないと。そんなはずないのでメールの確認などをしてほしい、と伝えたがたいして探してくれず。

・確かに申請をしたということがわかる送信履歴などを提示してくれれば、再度申請手続きが可能だという説明と、詳細を書き込む書類などをくれた。

 

え?あれ?登録されてなかったんかい。

 

それで夫が憤慨して、受付の人にも、2階の人たちこんなこと言ってたけどどういうこと?この受付に来て確かにオンラインでできるって聞いてこっちは手続きしたんだけど?はぁ?じゃあ直接待ってでもやったほうが確実だったじゃん?みたいなことを丁寧にお伝えしたという感じでした。

こういう時イタリアで申し訳なさそうにする人や、ましてや謝る人を見たことがないので、その受付の人達も漏れなく、え?でも再申請すればいい話でしょ?みたいな態度だったのもアレだったな。

 

オンライン化の現実

行政の手続きって大体が個人情報の塊を扱っているので、きっと本当に機械で全部処理って難しいと思うんです。なのでどこかで人の目とか手とかを使う作業が発生しているため、ヒューマンエラーも起こりやすいのかな。

という優しい見方をしてみる事もできますが、怠慢なのではという思いでいっぱいです。

システム化されても、現場の人にその意図が伝わってなかったり、またここはイタリアなので私の想像に及ばないような気持ちで仕事している人もいるだろうし。

 

再申請

ということで、再申請、しましたよ。通常の必要書類と、なぜか私たちが事の顛末を文字で書き起こすという面倒な書面も作成し、今度はもう直接届けに行きました。そして欲しい書類もその場で発行されました。

あー良かったというより、冷ややかな気持ちで受け取るわれわれだった。

こういうことがあっても美しい景色を見ることでストレスが半減する国

イタリア在住の方だったり、日本以外で外国人として住んで在住のための手続きなどされたことのある方は、このようなことがザラにあったりすると思うんですが、毎度毎度エネルギー使うもんですね。

しかし冒頭にも書きましたが、以前よりはオンライン化によって改善されているとのこと!今後に期待!(していいのか?)