イタリアに長期に滞在する人が取る滞在許可証、滞在証にはいくつか種類があるようで、私が取得したのは Carta di soggiorno per familiare di cittadino UE という名前の滞在証です。
UEというのはEUのことで、つまりEU市民の家族の滞在を許可するカードという意味となります。
私の場合、観光ビザでイタリアへ、入国後3ヶ月以内に婚姻手続き、という状況でした。取得するべき滞在許可証または滞在証は、いくつかある中のどの種類のものなのか?イタリア人が移民の手続きに詳しいわけがなく、もちろん私も1から調べなければならず、夫はイタリア語で私は日本語で検索しまくって、さまざまな情報を照合し結論に!
移住してくる人の事情が千差万別なので無理があるのだと思いますが、こういった公的手続きって、どこかに一発で答えが書いてあるなんてことないですね。げっそり。
ちなみに手続きを行った時期と場所は、2022年3月から7月Veronaにて。
クエストゥーラに予約
申請するのはクエストゥーラ、イタリアの移民関連を担当している警察のところに行きます。
コロナ以前は予約などのシステムはなくて、朝から長時間並んでカオスな状態の中で手続きをする、という話を聞いたり読んだりしました。しかし今回はどうやら事前予約ができるようになっていて、Prenota Facileというサイトから予約、このような手順でした。
サイトに登録→ログイン→なんの手続きのための予約かを選択→予約希望日時を表示された空いている日時から選択→予約票をPDF保存
私たちは3月に婚姻手続きをして、その直後にこの予約作業に取り掛かったのですが、なんと最短予約日が2ヶ月後となっていました。
そんなに待っていたら観光ビザ切れちゃうけどいいのか!?という疑問がありますが、以前コムーネ(市役所にあたるところ)に婚姻手続きの相談をした時、イタリア市民と婚姻済み且つ滞在証の手続き予約がすでにすんでいる状態であれば、観光ビザの期限を過ぎても滞在は違法ではないよ、という書面をもらっていました。
なので、予約日までのふんわりした期間に万が一滞在証の提示を求められた時は、そのコムーネからの書面と、クエストゥーラの予約票を同時に見せて説明すればいいね!ということで安心材料にしました。(ここで既に色々めんどくさい)
この事前予約の素晴らしかったところは、PDF2ページにわたる予約票の2枚目に当日までに用意する書類がきちんと明記されていたことです!!全然期待していなかったので、自分達でまた正解を探しにいかなければいけないと思っていた!!
明記されていた書類を集める
予約表に書かれていたのは以下でした。
・旧滞在許可証(もし前にも作っていたら)
・パスポート
・証明写真4枚
・16ユーロ印紙
・EU市民である家族の身分証明書(この場合は夫のIDカード)
・家族構成と居住場所についての書類
・EU市民の収入証明書
・今回の入国48時間以内に申請した際のオスピタリタ
・今回ICカードを発行するにあたって郵便局で30.46ユーロを支払った際の領収書
(もう一つ書かれていましたが、要するにパスポートで補える証明書でした)
証明写真はスーパーの駐車場にあって、滞在カードのための写真の大きさはこれだ!とわかるようになっていたので無事入手。
印紙はエディコラと呼ばれる小さな商店で買えます。役所関係の手数料はなぜかいつも16ユーロのこの印紙を指定されるなぁ。夫はいつも、税金しこたま払っているのに毎度16ユーロを支払う意味がわからないと言っていますがね。
EU市民たる夫関連の書類や居住場所に関する書類も用意してもらい、郵便局での支払いも済ませました。
あと一つ、オスピタリタというやつね。ここでも登場します。
italianisumukotoni.hatenablog.com
オンラインで申請できるよ!って警察の人から対面で直接聞いてオンライン申請したやつね…。
そう…、
イタリアでの公的手続き、そんなスムーズに行くわけなかった!!
つ、づ、く