イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

滞在証の申請から受け取りまでを記録する③

こちらの続きです♪

やたら長くなっておりますが、これに懲りず読んでやってください。

役所関係の手続きでスムーズに進むのが奇跡というものですね。

 

italianisumukotoni.hatenablog.com

 

滞在証が出来上がるのを待つ間に税務署へ

滞在証の申請は無事に済み、あとは半券を握りしめた状態でICチップ付きのクレジットカードサイズの本物が出来上がるのを待つのみ。ここでかなり気が楽に♪

Codice Fiscale(納税者番号) は税務署でもらってね、と言われたので、後日行きました。

え、でも当のクエストゥーラのサイトには、滞在証発行と同時にそれも発行されるって、書いてあったぜ〜!と思いつつ。

税務署とは正確にはAgenzia delle Entrate という名の機関。クエストゥーラに行った時のようにオンラインで事前予約の上に来館、ということでサイトをチェックしましたら、1週間後の予約から空いてました!!滞在証の申請を2ヶ月待った私としては、一瞬に感じました。

こうして時間感覚がイタリアナイズされていくのですね。

 

当日予約時間の少し前に夫と行きますと、入口の受付には2〜3組並んでいました。受付で質問する人が多くて、2〜3組でもなかなか進みませんでしたが、程なくして我らの番かな、という頃にどなたかが飛び込んできて、仕事の合間なの!この時間の予約なんだからいいでしょ中に入っても!って割り込みに近い登場。おお!イタリア名物割り込み(偏見)!

 

その方の予約時間を印刷したを見るとちょうど私たちの次の番でした。なのでこっちも紙を係の人に見せて、うちらが前だよ、のアピール笑

 

仕事の合間(というのが本当)だったらね、焦らんでもないですよね。

 

少し待ったところで私たちもその飛び込んできた方も受付番号をもらい、建物内の待合には入れて、まずはめでたし、めでたし。

 

窓口へ行ったがしかし

待合で自分達の番号がディスプレイに表示されるのを待ちます。他に10人くらいいたかなという記憶。30分ほど待つと私たちの番号とどの窓口に行けばよいかの表示が出ました。

窓口にて、滞在証を申請した際の半券と、パスポートなどその日に必要な書類を出して見せ、クエストゥーラでここでCodice Fiscale を発行してもらってと言われた旨を伝える。

のですが、パスポートのページをめくった担当の方が渋い顔。え、何、いろいろ順序を踏まえてイタリアの決まりに沿って手続きはしているよ、その渋い顔は何!?

 

1回どん底に落とされる

担当のおじさん曰く、あ、この時の気分が最悪だったので担当の人がおじさんだったかなんだったか覚えていませんが、おじさん呼ばわりです、この入国日だと手続き期間過ぎてるから番号発行できないよ、クエストゥーラにもう1回予約して行ってきて。とのこと。

 

は?

 

こちとら2ヶ月無意味に待った上にやっと申請してきたつってんだよ!!また行けってか!!たいがいにしてもらえませんかね!!と一瞬にして頭の中だけで悪態をつく私(役立たず)。

その場でもう一度説明をしてくれる夫(優秀)。

 

我々の認識としては以下…

私は観光ビザで入国しパスポートには入国日がスタンプされた→イタリアに日本国籍の人が観光ビザで滞在できるのは3ヶ月、その間に婚姻→滞在証などの手続きは役所の空き具合によるため、3ヶ月を超えていてもEU市民の配偶者として滞在は可能(コムーネに文書でその旨確認済み)

 

おじさんの認識としては…

この日本人は観光ビザで入国→とっくに3ヶ月過ぎてるからCodice Fiscaleの手続きとかできない、以上

 

おじさん、あのね、我らの状況をもうちょっと聞いてから判断して。

 

他の窓口に回される

結局このおじさんはろくにシステムで検索もせず、うちの夫の声は大きくなるし、私はショックで固まっておりました。THE無力

固まっている私を置き去りにして、おじさんと夫が他の窓口へ行き、他に今の私たちの状況を理解できる人がいないか探してました。

まだ固まっている私のところにおじさんが何かを言いにきました。「(向こうの窓口に)行っていいよ」その頃の私でもわかるイタリア語だったので良かった!

なんだなんだ?と向かうと、夫と別の“わかる人”が温和な雰囲気で会話中。

 

ここまでのまとめ

なんと、私たちがクエストゥーラにて滞在証を申請した際、同時にCodice Fiscale は発行されていたとのこと!

その“わかる人”がシステム検索かなんかして、え?もう番号発行されてるけど?って感じで、番号を印字した書類にハンコを押したものをくれました。

最初の窓口のおじさんは何をしていたのか。

というかその前に、クエストゥーラでCodice Fiscale の発行について聞いた人全員、わかってなかったんやな!!

 

やはり先に見ていたエストゥーラのサイトに書かれていた通り、滞在証申請と同時に発行されるという流れが正解でした。

 

まとめるとイタリアではよくある、役所の人が今の規則や手続きの流れをわかっているわけではない、調べもせずにその人だけの知識で手続き終わらせてまう、というやつですね。

これで経験値が上がった、というふうに考えることに…いや、勘弁して!!

 

受け取りのお知らせ?

申請時に係の人に、1ヶ月半くらいで滞在証ができたらSMS送られてくるから、と聞いていたのですが、2ヶ月たってもそんなものは送られてきません。

これはもう全然予想していたので、他のイタリア在住日本人の方にこういう時にどうしたかの知恵を拝借。余談ですが、私はイタリアに来てから先に移住や長期滞在を始めているイタリア在住の先輩方が、マジで全員心が広くて、ご自身でもいろんな思いをして得てきた情報や知恵を心置きなく分けてくださり、本当にありがたいことです。

聞いたところでは、受け渡しは大体午後に行われていることが多い、でも州やエリアによるから直接行って聞いてみたほうがいい、ということでした。もうこれは電話もメールもあてにならないことが経験上みなさんご存知なので、早速、とりあえず朝イチでクエストゥーラへ。

門の前に立っている方に、滞在証の受け取りはいつくれば…?と聞いたらすんなり、受け取りできる曜日と、時間帯を教えてくれました。やはり午後!そしてその曜日は翌日だったので翌日午後に受け取りに!

 

割り込み大好き族との攻防

午後に受け取り窓口がある入り口(申請したところと同じ)に行くと、建物の中は人数制限があり、中にすでにいる人の受け取りが終わって数人出てくる毎に、また何人か外から中へ入れる、という感じです。私たち含め10数名が外で並んでいました。

イタリアでよく見かける、特に整列とかしない、ゴチャッと並ぶ状態。譲り合いというより、タイミング良く先に行けたら行ってしまうというのがそこでも行われていました。

疲れるなぁと思いつつ、夫にもついてきてもらっていましたがこういう時は私の出番。言語が不要な図々しい精神のみが役立つ場所。こういう時必ず現れる、割り込みしそうな人、やっぱりいました。お前の好きにはさせないぞ!という謎の闘志で前へとすすみます。しかし、べビーカーを押して並んでいる方や、ご年配の方もいたため、そういう方が困らないように譲るべきは譲りつつ。

結果、全部丸く収まって、進むべきものは進み、割り込みは阻止でき(割り込みしようとしていたひとがあからさまに不満そうだった笑)、私たちもとうとう窓口へ!

 

最後までドキドキ…

窓口でその日必要な確認書類を提示、それらは特に不足なし。

そして係の人が奥の方へ滞在証カードを探しに…夫と顔を見合わせて、ありますように、ありますように…なぜなら特に できました の連絡ももらっていなくてここに来ているので、あなたのはまだ出来ていないので出直してください、と云われないとも限らない!!

 

係の人何かを持って戻ってきました。

そう私の滞在証!!顔写真も載っている情報も間違いない。

というわけで無事に受け取ることが出来たのでした。本当にここで何もなくて良かった。

 

この日の夕食でひとまずお祝いしましたよ。

 

お、わ、り

 

受け取りで並んでる時、真夏で暑かったけど日陰だったので助かった(その頃の街の風景)