イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

ロンドン、美味しかった紀行

イタリアに住んで、やりたかったことの一つ、それは、気軽にヨーロッパ圏内を旅行すること♪ずっと夫と一緒に行きたかった、ロンドンへ。

 

 

長い前置き

そのイメージに困惑

イギリスに旅行した〜、とか、住んだ〜、などの話を友人知人にすると今でも一言目にこう言われることがあります。

「食べ物、美味しくないんでしょ!?」

実は私はあんまりそう思ったことがない。いや、あるとしたらカフェで買った冷え冷えのサンドイッチの食べかけをまた食べようとした時、とかかな。流石に。

私はツアーで海外旅行をしたことがないので、もしかしたらツアーだとそういう想いをする人もいるのかな、という予想をするも、それって旅行会社に失礼なような気もするし断言できず。

 

美味しい美味しくないは主観なので、そう思う人もいるだろう、そして環境や条件によって変わるだろう、しかしそれはどの国においても同じことが言えるはず。なのになぜイギリスのイメージの一つが未だにそれなのか!?

食べ物イコールイギリス料理という意味なのか、イギリスで食べる食べ物全般をイメージして言っているのか?だいたいそこまで考えて言っていない可能性の方が高いしネタ的な会話の緒ということも考えられ、悪気もないだろうから、そう言ってくる人を非難したいわけではない。

ただ私は批判的な意見に対して困惑すること多し。

 

そして言い訳

というかイギリスという大きな括りだと正直私にもわからない。ロンドンで私が体験した限りでは美味しくなかったことの方が少ない、と言うのが正確。

例えば和食は美味しいが、納豆ご飯だって和食、懐石料理だって和食、お好み焼きだって和食、焼き鯖定食だって和食。日本を全くもって知らない人が初めて和食だと言われて納豆ご飯を出され、あの匂いと粘りにびっくりして、和食美味しくない!と言うかもしれない。

というのは極端ですが、まあそういう印象を持たれるものを食べた人が多かったんでしょうね、過去に。これだけ書いて雑なまとめ方…。

 

美味しかった紀行

というわけで、最近のロンドン旅行で食べたものの一部をつらつらと並べようと思います。きっと最後にお気づきのことと思いますので先に書くと、結局イギリス料理って感じのものあんまり食べてないじゃん!って思われそうなラインナップで草。こんな選択肢もあるんやね、くらいの気持ちで見ていただければ。

 

これはイギリスっぽい、バーガー

今回の旅行で初日にお腹が減りすぎて、遅いランチに飛び込んだお店。

気軽に入れる雰囲気

この後ロンドンで過ごしていたらあちこちに見かけましたが、我々が利用したのはLiverpool  Street駅の近くの店舗でした。週末だったので、この店頭で主張されているセット価格では得られず単品ごとのオーダーとなりました。平日お得!

お店の外観はカジュアルな印象だったけど、中に入るとオサレ感があって、店員さんも粋で気さくって感じ、構える感じもなし。

ちなみにイタリアの「こ、これが一人前…!?(ポーションがデカすぎて慄く)」を日常的に体験している身としては、提供された拳サイズのバーガーに逆の意味で慄いたけど、具材がギュッとまとまっていて、肉汁が感じられ、満足感がとてもありました。チップスも程よい量で、胃の隙間を埋めるようにして食べました。

一緒にビールもいただいて、1人£20くらい。

 

なんの変哲もないカフェ

そうは言っても、イタリアのカフェと比べると違いはある。

店内は広々、ソファもあってのんびり、横になって寝てる人もいた

COSTAはアイルランドにもありますね、どこの発祥だったか調べたことありましたが忘れましたので気になる方は調べてね。

前にカプチーノのミディアムを頼んだことがあるけれど、親子丼でも作るんか、くらいの大きさの茶碗にひたひたの飲み物が出てきたので、COSTAではスモール以外は頼まないでおこう、とその時夫と誓いました。なので今回は迷わず2人ともスモール。でも普通にたっぷり。

レジ前でどの菓子パン(とは言わんけど)食べようかジーッと見てたら店員さんに「まずここで食べるの?持って帰るの?」と強めに聞かれて、ヒィー!となりました。ごめんね忙しいよね。

朝ご飯に、クロワッサンとカプチーノで1人£5〜6です。

 

テートモダン内の軽食屋さん

私のナンバーワン大好きミュージアムインロンドン(ルー大柴)、テートモダン。

館内にいくつか飲食できるとこがあり、上の階のレストランは待ってる人で溢れていたのでこちらに来ました。

人がたくさんいるけど、焦らなくても座るところ確保できた

カウンター沿いに並んでパニーニだったりキッシュだったりを選び、店員さんに告げるとお皿に一緒にサラダも盛ってくれました。そのまま進んで、ドリンク欲しかったら注文して、最後にお支払い。

エルダーフラワーの飲み物は私にとってとてもイギリスっぽいもの。なぜだろう。ハーブティーとしてもこれといって特徴的な味はしないのに、つい飲みたくなるし飽きない。

写真を撮る間も無く完食してしまいました。サラダ付きパニーニ、ドリンクで1人£18ほど。

 

ブログで知ったラーメン屋さん

イギリス在住の方が書かれた記事でおすすめされていたので、Angelの店舗の方へ行ってみました。

並んで待ったけどすぐに席に着くことができました

2人とも普通の豚骨ラーメンを頼んだのですが、チャーシューの盛り具合が素晴らしい!半熟卵は追加トッピングしました。正解。

キクラゲ、日本にいたときは特別視していなかったけど、こういうところで食べると何とも言えないありがたみさえあります。

一緒にソフトドリンクを頼んで1人£20弱。

 

ヴィーガンのカレー

こちらはヘルシーなカレー屋さん。Healthy Wealthy という店名です。

イートインスペースの周辺にもお米などの食材も陳列されていた

お店に入ったすぐのカウンターで好きなカレーを選んで、お支払いは食べた後。私はダルカレーとほうれん草のカレー、そしてサモサを1個。もうお腹一杯で、サモサは一口齧って紙に包んで持って帰りました。

カウンター越しにお皿に盛ってくれた店主さんらしき方が、イタリア語でsimpatico (単純に訳すとナイス、愛想があって感じ良い人、みたいな)、私たちが食べている間にお持ち帰りで注文しに来る方がたくさんいらっしゃいましたが、みなさんと軽く世間話をしたり、常連さんぽい方も多数でした。なんか困ったことあったら相談したくなりそう。

地下鉄の駅で言うと、Caledonian RoadとKentish Townの間くらいです。飲み物入れたら1人£12くらいだったかと。

 

ノッティングヒルでレバーパテ

マーケットをうろうろして、外が寒かったので屋内で食べられるところへ。店頭で見たメニューに、バゲット鶏レバー乗せ、を発見したのでここにしました。そういうの食べたかったー!店名はGOLD(というのを今改めて知る)。

ブルスケッタくらいの大きさのバゲットに濃厚なパテ、ラディッキオらしきものがブッ刺されて、バルサミコ酢がしっかりかかっておりました、美味。

外観に絵が書いてあるの気づいてなくて、写真を後で見返して知った

その他、カルパッチョ、豚肉のミートボール、ワインを1杯ずつとボトルの水。ミートボールの煮汁?ソース?も美味しかった〜。危うく飲み干しそうだったけど油もしっかり溶け込んでたので程々にしました。

基本的に予約していった方がいいお店ですね

予約もなしに飛び込んだ我々に2階の席を作って案内してくれました。おそらく夜ならテーブルが空くのを待つためのバースペースかな?そこからバーテンダーの方が次々と飲み物を用意しているのが見えて、行き来する店員さんが器用にお皿を運んでいく様子も清々しいというか、活気のあるお店。

サービス料もしっかり12.5%載っての全部で£60後半。ランチにするとなかなかの贅沢に感じたけど、ワクワク感、美味しさ、サービスのテキパキ感で、納得。

1階は中庭のようなところにもテーブルがあって、そこもいいな〜と思いました。

 

焼き肉も堪能

こちらが最後になりますが、韓国料理も食べたいね!ということで、Kings  Cross & St Pancras 周辺で見つけました。Kimcheeという見るからにコリアンな名前のお店です。

見つけたも何もPancras Squareという場所にビルが集まっていて、その建物の1階に飲食店がさまざま収まっているという場所にあって、行きやすい。この辺はずーっと工事していた印象ですが、すっかりめっきりスッキリしていた!

焼いたのを持ってきてくれるスタイル、店内の写真は拡大しすぎでちょい荒いです

行く前にウエブサイトで見たときは、テーブルで焼くタイプなのかな?と思ったんですが、キッチンでしっかり焼いたものをあたたかい状態で食べられるようになってて、安全かもねこっちの方が。

カルビと、豚バラを頼み、それぞれお味噌をつけて青菜で包んで、キムチと共に口に頬張りました。最高のコンビネーション!あとはスンドゥプと迷って結局チヂミに。そして初めての韓国ビールを飲みました。

ここは2人で£70くらい、ディナーだしお肉だし、そんなもんかなぁ。

店内はとても賑やか!どのお店よりも早く店員さんが食器等を下げにきたのが面白かったです。そして全体的にとても感じ良かったです。

 

まとめ?

支払い方法で思ったこと

とにかく支払いが有無を言わさずくらいの勢いで電子マネーというか、現金使う場面がない。昔から£1〜2の買い物でもスーパーでクレカ払いするのが普通だった気もするし、今に始まった事ではないと思いますが、もうすっかり全てがそうなので、飲食店で店員さんが端末持ってきて支払い処理終わるまでが素早い。あと割り勘も簡単にできるようだったのが、わざわざこちらから頼まないといけない億劫さもなくて良い。テーブルのQRコード読み込みだけで清算終了のところもありました。

いやイタリアも日本もそうなってるお店多いよ、ってのは知ってますが、ロンドンは本当に1pも財布に入れてなくても、ここは現金いるかしら…?と心配することがなかったです。

 

多様化、選択肢の多さ

ロンドンは元々多国籍都市なので、そりゃそうなんですが、ベジタリアンヴィーガンの方が行けるお店がかなりある、ハラル対応もよく見る、アレルギーについては各お店で口頭で必ず聞かれました。イタリアだとメニューに書いてあって自分で確認って感じが多いかな、それも親切ですけどね。いろんな考えの人、体質の人、思想の人、それぞれの選択肢がとても幅広い印象です。

また、これは北イタリアだとミラノでもそうだけど、各国料理の選択肢の多さもね、これは世界有数の大都市ならではなのでロンドンに限らずですがね、良いですよね。

 

物価はもちろんイタリアより高いし、住んでいたら積極的に自炊だろうけども、今回は旅行ということで思う存分満喫させていただきました。

 

というわけでロンドンは美味しい!