イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

海外在住、期限ありと期限なしの違いについて考える

私、イタリア2年目となっております。まだまだイタリアでできることが少なくて、移住者としてはペーペーだなぁと思うことばかり。

 

しかし、学生で留学していたら2年目とか、とうとう2年目かぁ!という気持ちになるのでは。実際イギリス留学していた時、満1年で帰国しましたが、やってやった感、がすごくありました。

そういった一応期限が決まっている在住と、このままおそらくずっと住むであろう在住、所謂移住と呼ばれるものの感覚などの違いについて、自分の経験を元にふと考察してみたわけです。

 

そもそも期限あり、期限なしって?

日本から海外に在住するきっかけは千差万別でしょうから、カテゴライズするほど単純ではないと思いますが、例としてあげてみます。

一般に留学と呼ばれるものは学生ビザが発行されて、一応は期限が決まりますよね。また駐在のような形や、ビジネスのための滞在ですと、そこで得たものを持ち帰るという目的もあるかと思うので、いつかは日本に帰るであろう期限あり。

私のような国際結婚をきっかけにそこに定住することになった人は、離婚して母国に帰る、または他の国に行くということもあるかと思いますが、最初からそうなると思って移住するわけではないので期限なしってことですね。また、当初留学のつもりだったけど、就職も運と努力で叶い、はたまた出会いがあってそのまま現地の人と結婚するという例もあると思います。

こうやって書いてみるといろんなケースが頭をよぎるなぁ。

私のやったことがある、学生として留学/国際結婚で移住、の2つでの比較をやってみます。

 

私が思うそれぞれの心構えみたいなもの

一旦帰る時期がある程度決まっている期限ありの方は、お邪魔しま〜す、他所の国での体験を味わわせていただきま〜す、みたいな感じでしょうか。

また、ここからおそらくかなりの年数、晩年も、ずっとここに住むと思って移って来る場合は、この地の一員として馴染んでいかなきゃな、という気持ちかなと。

 

過ごし方の違い

期限があると思って来ている場合はお尻が決まっているわけなので、短期集中で先々の予定を立てる必要があります。いつから語学学校が始まって、カレッジがいつからで、どの時期に引っ越す必要があって、など。

密度も高いし、学校に通ったり、バイトをしたり、職場に行ったりなどで必然的に人との出会いや触れ合いも多数。友達ができて、そのまた友達も紹介してもらって、と輪が広がりやすい!単身で来ていることで自由度も高い。

学んだことを持ち帰ることが最初の目的でもあるわけで、吸収できることは集中して貪欲に、というスタミナが要るけど刺激的な日々。

 

一方で家族の一員として移ってきて、という場合は、その地にまず慣れること、この先は長いのだからなるべく自分が無理せず過ごせる暮らしを模索、といった感じ。

また親戚付き合いなども発生し、家族を基準にライフスタイルを構築する。

 

どちらかというと前者の時間の流れは素早く感じるけれど、やることがいっぱいで、自分の想いを叶えるために過ごしている。

後者はいかに穏やかに日々過ごすか、みたいなことの方がメインで、実際そう穏やかでもないからそこに気持ちを割きがちかな。それによってルーティン作業があるし、時間はゆっくり目かもしれない。

 

どっちがどうってことでもない

何がしたかったんだこの比較は。

期限が一応決まっている人から見た移住者、またその逆、って全然立ち位置が違うし、大きい枠での動機も目的も体験できることの種類も違うもんだよなぁ、お互い助け合いだよなぁ、と考えさせられることもあり。

また2年目になって、自分が歴を積んでいる割に何もできていないのでは、なんていう想いに駆られることが増えてきて。頭の中で、滞在の動機の違いによって過ごし方って違うんだから自分のペースでやるしかない!と鼓舞することが増えました。同じ国際結婚きっかけでも、それまでの経験の違いとかできることとか違ったら、比べようがないですもんね。

 

そう、比べようがない

そんなこと考えてるって夫に話してる時に自分で気づいたんですけど、ああ私って真面目で自己評価の低い日本人って感じ。こんな時に自分の中の日本人を感じるなぁ。主語がでかいかなぁ。

 

若干、独り言気味な記事となりましたが、頭の中をスッキリさせたかったんだ〜!

 

こうして悶々とするのも成長かしら。イタリアにて、青い空!美味いもの!美しい風景!観光地たくさん!人が大体親切!と新しい体験を一周した故の次の段階か!?

 

今回はこれにて終わります。

適当な具材で美味しそうなパスタを作れるようになったりもする