イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

海外で日本食を作る、お好み焼き編。

海外で日本食を作る時って、例えば日本だと当たり前にスーパーに並んでいるものが手に入りにくかったりして、色々工夫が必要になります。

私は日本でお好み焼きを頻繁に食していて、実家でも、一人暮らしの時も、なくてはならん献立の一つなんですよね。

彼にも以前作ったら好評だったので、我々の定番メニューとなっています。

 

それでとうとう今の住まいに落ち着いてから初めて、こちらの両親も交えてお好み焼きを振る舞うことに!

素敵な豚バラ

イタリアではお好み焼きにちょうどよさそうな豚バラが、その辺のスーパーで見つかるのが素晴らしい。お好み焼き作り熱も上がりやすいというものです!

今回使った材料、4人分

( )内はイタリア名、スーパーで見つけた時にこのように表記がありました。

イタリアで調達…豚バラ300g、ズッキーニ1本、スプリングオニオン(cipollato)20センチくらいの長さのもの6本、白マッシュルーム大きめ4個、卵4個、サボイキャベツ(cavolo verza)4枚くらい、炭酸水適宜、小麦粉300g強

日本で調達…粉末の出汁小さじ2杯くらい、おたふくソース、キューピーマヨネーズライト、鰹節

小麦粉ですが、家にfarina di grano tenero tipo00というのがあったのでそちらを使いました。正解なのかわからない。

キャベツは日本で売っているようなものだと、形が似ているのはcavolo cappuccioという名前のようですね、しかし結構硬いのです…。なので葉がちりめん状になっていて柔らかいサボイキャベツcavolo verzaを使ってみました。

日本で調達してきたものたちは、イタリアでもミラノや大きな都市だとアジア食品店で買えると思います。

 

ざっくりと作り方

お好み焼きは色々やり方あると思うんですが、私の場合はこんな感じで。

生地を作る(小麦粉、卵、炭酸水、粉末の出汁を混ぜる)、本当は長芋が欲しい!

材料を切る、野菜は荒いみじん切り、豚は4センチ四方くらい。

刻んだ野菜だけをわっしゃわっしゃとミックスして、イタリアだと朝ごはんとかで使うカプチーノボウルのようなものに4等分する。日本だとお好み焼きやさん行くと見る小さいボウルサイズです。

そこに生地を流し込み、ボウルの中で混ぜる。元々の生地に卵を混ぜずにこの時に加える方法もあります。

熱したフライパンにオリーブオイルを敷いて、生地を流し込みなんとなく丸く成形、その上に豚バラを並べていく。

両面十分焼いて、豚から出てきた脂をキッチンペーパーで吸い取ってお皿に移す。その上からソース、マヨ、鰹節をふりかけて出来上がり!

 

ああ、ざっくり。

 

粉なんですけど、家族は喜んで食べてくれたけど私の味覚にするとちょっと固めになってしまったので、量を考えた方がいいかもと思いました。生地多かったかもです。一人反省会。

 

お父さんのリクエス

実はこの前にカレーライスを作って出したことがあるのですが、その際にこちらのお父さんから、

「プリモは(ないの)?ああ、これはプリモとセコンドが一緒になってるんだね!」

※イタリアの食卓では、プリモ(パスタやリゾット、スープなど)とセコンド(野菜や肉魚)を分けて出す。カレーライスはまるでそれが合体したような一品だったため、そう思ったみたい。

というお言葉をいただいたので、今回はプリモに玉ねぎの味噌汁を出しましたよ〜。

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お椀がないからこのように盛り付けたお味噌汁

具材玉ねぎだけかい!と思いますよね。事前に味噌汁も作ろう!と頭の中では描いていたんですが、調理中に完全に忘れてたんですよね、なのでササっと作りたくてこの感じです。ちなみにイタリア語で味噌汁を発音すると「ミゾズッパ」となります。濁点多い。

 

完成したお好み焼

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鰹節もかけたった

噂通り、鰹節に関しては見た目のウヨウヨと動く様子と合わせて、その名前もイタリア人の両親には大変興味深く受け取っていただき、マンマもふふふっと思わず含み笑いするという、十分に楽しんでいただけたようでこちらとしては嬉しい限り!

鰹って名前がイタリア人になぜウケるのかはググっていただくとすぐ出てくると思います(投げやりなわけではないよ)。

今回のお父さんからの具体的な感想は「作業が多そうな料理だね〜」でした。前回のカレーライスと比較して、こちらの方がみんな好きそうな反応!

 

またそのうち何か作ろうと思います!

 

《追記》改訂版もご覧くださいませ

italianisumukotoni.hatenablog.com