イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

PCR検査、東西。

しばらくブログを放置してしまっていましたが、その間にも読んでくださっている皆様、いつもありがとうございます。書きたいことはたくさん浮かんだので、ちょっと放置することもたまにはいいな!?などと思った次第です。

探し物をやめた時、見つかることもよくある話ですね。なんつって。

 

この約2年、4カ国でPCR検査を7回、抗原検査を4回受けた、特に自慢にならない実績のある私が、ここでその体験をお伝えしようと思います。タイトルに東西とは書いたけど、西が多めです。

まずはアイルランドでドキドキの初PCR検査⭐︎

噂には聞いていたPCR検査、お初は2020年12月アイルランドの首都ダブリンにて!ドキワク!当時のアイルランド国内の規制が、入国して5日後に検査を受けて陰性だったら隔離終了していいよ、というものだったんで、受けることに。*1

イギリスのドラッグストアチェーン、Bootsがアイルランドにもたくさんあり、当時そちらでPCR検査の受付を始めたところだったので、利用しました。

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どの店舗でもやっているわけではなかったので、比較的近めのところで予約

まだ病院じゃなくて薬局で受けられるってのが画期的で、非常に助かった!

行くまでの手順、オンラインで希望の店舗に予約→店舗より電話で確認が入り、必要書類(パスポートなど)、当日の流れを告げられる→当日予約時間に店舗へ という感じ。

なぜか予約時間が分刻みで(たとえば12時9分に来て下さい、というような)それより少し早く着いてしまったのですが、店舗の外でお待ちください!と強めに言われましたよー。すみませんー。そして自分の番が来たら全くの時間通り!ここはどこ?本当にヨーロッパ?しばらく来ないうちにものすごくキチンと(略…という失礼な感想を持ってしまったくらいです。

店内で本人確認と体調確認があり、検査室に促されました。

豹柄の服の上に薄い防護服のようなものを羽織った女性が登場、終始笑顔でめっちゃ感じ良かったので安心したのを覚えています!そこ大事!

改めて名前と誕生日の確認後、長〜い綿棒のようなもので舌の上の組織を掬い、その同じ綿棒を鼻の奥に突っ込まれ、検査終了。結果は24時間後に再度店舗へ紙を取りに行きました。

検査自体はインフルエンザのと似ていると思っただけでしたが、「あ、私、この担当の方の英語が理解できるし受け答えもできるわ!やるやん!」と全然別のところで感動していました。

パートナーの彼とは英語で会話していますが、2年ぶりの英語圏の国で、初対面の現地の人と話せるのが嬉しかったというか、また違う新鮮さがあったという。

 

3ヶ月後の帰国時、陰性証明書に戸惑う

一旦帰国となったのが2021年3月初め、その頃には日本入国には陰性証明書が必要となっていました。当時の厚生労働省のサイトで得た情報では、指定の書面をダウンロードしたものに検査を受けた施設で結果を記入してもらう必要がある、と。そんなん薬局でやってくれるんか…?と不安になりつつ同じくBootsへ問い合わせしたところ、わりと即OK!親切!しかも前回139ユーロだったのが、100ユーロ前後になっていたと記憶しています。(1ユーロ=130円前後でした)

検査を受けて24時間後に店舗に行きますと、すでにこちらからメールで送付していた用紙を出力までしてくれていて、書き込み済み、手際の良さにまた感心してしまいました。Boots大好き!と思わずにはいられませんでした。

というわけで、パンデミック下で必要な検査は比較的スムーズに受けられたアイルランドでした。

 

日本での検査

日本とヨーロッパのパンデミック下の雰囲気の違いなどもいろいろありますが、検査について書き進めます。

日本到着すぐ空港で抗原検査、唾液を採取する方法。そしてこの当時はアイルランドからの帰国組は3日間政府指定のホテルで隔離でしたので(到着日翌日からカウントなので)到着して4日目にもう一度ホテルで抗原検査。

そして2021年5月に再びアイルランドに向かうのですが、その時にはほとんどの国で以内入国何時間以内に検査した陰性証明書を持参するようにとお達しが出ており、渡航前の検査をしました。

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2021年5月の羽田空港国際線、出発ターミナルだよ

空港は12月も3月もガラガラだったけど、5月もガラガラです。ちょうど都内は二度目か三度目の緊急事態宣言が出ていた頃かなと。

日本から発つ際は、こちらで受けました。

pcr.toho-haneda.org

あの、今見たら料金改定で23000円になっているのですが、2021年5月は38500円でした。すごい痛い出費でした。しかし下がったのは素晴らしい。*2

私は地方の実家からまず都内に移動という時間が発生しますし、入国の日時から逆算すると時間的に厳しかったので都内に入ってから受けようということにしたんですね。

また、すでに羽田の国内線の方でも数千円でPCR検査ができるようでしたが、英文でも記載された陰性証明書必須というのが当時のハードルで、お高いけど確実なところで、という選択。

出発日が分かった時点でオンライン予約→当日第三ターミナルの1階へ(カウンターの前の衝立で仕切った検査スペース)→医師とみられる人に体調に問題がないか確認される→自分で唾液採取

結果受け取りに4〜5時間確保しておくようにと予約時にサイトに書いてたのでたっぷり余裕持って検査受けたのですが、2時間以内に紙でいただけ拍子抜けしました。遅いよりはいいですね。

 

アイルランドで無料検査も!渡航前の証明書付はやはり有料

なんでまたアイルランドへ?という疑問はさておき、この時も到着から5日後に陰性であれば隔離解除だったので受けることにしましたがなんと、公的に無料で検査している場所があったのです!!なんということでしょう!!

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隔離明けの近所の公園での日向ぼっこは格別でした(フェニックスパーク)

滞在先から一番近い距離の検査施設が体育館のようなところ。私だけ受けるつもりが付き添いの彼にもその場にいたスタッフの方が、タダなんだからあなたも受けちゃえば?とお声かけいただき、共に。パスポートなどの確認もなく、本当に誰でも受けられるようになっていました!アイルランドは長くロックダウンなどの厳しい規制が敷かれていたので、かなり真剣に感染者をみつけたかったのだろうと推測します。

結果は翌日メールでいただきました〜ん。

 

そして次は2021年6月イタリアに向かうため、有効な証明書を発行してもらえるダブリン空港の敷地内の検査施設へ。

オンライン予約をし来場、何個もブースが並んでいてちらほら受けにくる人がいました。この時が今まで受けた綿棒での採取で一番痛かったという思い出!確かこの時も100ユーロほどだったかと思います。

結果は翌日メールで送られてくるものでしたが、PDFを紙でも印刷して持っておきたかった心配性の彼とプリントアウトできるところを探し、図書館で出力。こんな時コンビニがあればなぁ、と思いました。

 

イタリアでは薬局の外で検査、そしてまさかの4カ国目はクロアチア

お次は2021年9月、イタリアからクロアチアへ移動することにしたので検査を受けました。ことの時はPCRではなく抗原検査だったかと。

薬局に予約をして、その薬局の建物の裏に簡易テントで受けました。15分待つと結果を告げられ紙に印刷した陰性証明をもらえました。国保なしで22ユーロ。

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このテントの周りの道端で検査前の人、結果待ちの人、みなさんジワっと待っていました

その後2021年11月に日本に一時帰国することになり、今度はクロアチアPCR検査を受けました。

滞在先から近くで検査しているところは、とネット検索したんですが情報にまとまりがないのか検索が下手なのか?探すの苦労しました。また日本の陰性証明の書式への記入を依頼しなければと思い何度か問い合わせるも「予約なしでお越しいただけます」とだけの、話聞いている?って感じの返答の繰り返しだったのでとりあえず予約なしで行きました。

当日も聞いたら、日本政府指定の用紙への記入の対応は不可と言われちゃいました!(焦りましたが入国時はなんとかなりました、渡航についてはまた別の記事で書こうかと)

検査自体は綿棒で採取するタイプのもので5分ほどで終わり、ネットには800クーナと書いてあったのに実際は600クーナ(1クーナ=17円前後でした)。思っていたより下回る金額で得した気分ではありましたが、情報が掴みにくかったです。

 

こっち向かないでください!って言われる

日本帰国時に今度は強制的な隔離はなく、到着時に1回抗原検査、そして翌月2021年12月にイタリアへ戻るためPCR検査通算7回目。

この時は地元の空港から荷物を預けて乗り継ぎ乗り継ぎでイタリアに辿り着く算段で、海外渡航の人のための検査ができる病院が地元にあったので、予約しました。

当日病院の駐車場から中の人に電話→中から看護師さんのような人が出てきて受付へ連れて行ってくれる→本人確認と問診→検査室へ

という手順でした。大きな高性能換気扇?みたいなものに向かって座るように言われ、検査の担当の方に「こっちを向かないでくださいね!」と強めに言われたのが印象的。症状ないし、渡航のために受けにきただけで、なんだったらその辺の人よりめっちゃ陰性証明し続けているので、そんな言う?て気分になってしまいました。それまでヨーロッパで検査を受けてきた雰囲気と、たまたま検査をしてくださったその方の雰囲気のギャップに多少の違和感を感じたり。

この時も結局30000円ほど、都内のように安いところもなかったし、地元からそのまま荷物と共にイタリアに着ける楽さには変え難かったです。

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イタリアへ向かう北欧上空、何かが見えると案内があって撮影したがなんだったかわかりません

 

あ、なんか金額に重きを置いて書いたような記事になってますが、そこも含めて検査の受けやすさや、各国の体制の違いを感じました。

本当にこの2年間、各国の規制も刻一刻と変わり続け、こんなに穴が開くほど政府からの発信を見続けたことはなかったです。

各期間の渡航についても、また自分のためにもまとめようと思います!

 

*1:当時はまだ入国時に陰性証明を提示するという決まりがなかったので入国してからが初になった。

*2:都内なら探せばもっと安いところはありますが空港への移動のしやすさとか、証明書を英語表記でお願いするとプラス料金かかって結局お高いとか、いろいろ考えると空港で受けられるの便利…