なんだかんだと日本では10年以上一人暮らしをしていた私、現在の暮らしは彼の両親と完全同居です。
日本にいる時は自分がそういう環境に身を置くとは1ミリも想像していなかったですし、一人の自由を満喫した後にできるのかなと思わなくもなかったですが、なんだったら毎日マンマの作るイタリアの家庭料理で癒される日々です。
そんなある日、ジャガイモのニョッキを作るよ、と突然号令がかかりお手伝いしました。その様子をお届けします。
茹でたジャガイモ、卵、小麦粉
今回は4人分、ジャガイモは大きめのを3〜4個茹でていたかと思います。そちらをマッシュポテトに、そして小麦粉、卵1個とともにフォークで混ぜていました。
小麦粉はイタリアのスーパーで売られているものだと、Ferina di Grano Tenero Tipo00と書かれているものでした。
量は…マンマが目分量でバサバサー!と入れていて、混ぜながら加減を見て足す、さらに言うとこの後の過程でもちょいちょい足しています。
最後には本当に耳たぶくらいの柔らかさの生地に仕上がっていたので、そうなれば成功です!
混ぜた生地をこねて細長くする
私にとっては、イタリアだけじゃなくて人生で初めてのパスタ作りだったので、まずこの木の板に小麦粉をまぶした状態のものを見て、テレビみたい!と無邪気な感想が頭を駆け巡りました。
この粉なんですが生地に混ざっているものと同じくTipo00です。イタリア料理に詳しい日本人の知人曰く、本来であれば板に生地がくっつくのを防ぐためにセモリナ粉を使うらしい!
そこでマンマに後日聞いたところ、本当はセモリナ粉が正解なんだけど、作りすぎていてめんどくさいから同じ粉使ってる、とのことでした。ベテランの技だった。
ボウルの中で混ぜた生地は大体まとまったらこの板の上に出して、手で捏ねていきます。
捏ねながらここでも頻繁に粉をまぶしていました。ベチャッとくっつくのを防ぐためと、生地の硬さ調整にもなっているようでした。
良い感じの、耳たぶくらいの感触になったところで細長く成型、見たところ親指より少し太いくらいの状態でした。
生地をカットしてフォークでくるりん
ここからが見ているととても素早く、写真もそんなにわかりやすく撮れていないのですが…
細長く成型した生地をナイフでストンストンとカット、2〜3センチくらいでした。こういう形の柔らかい飴を昔見たことがあるかも?
フォークを板に置いて、その上でカットした生地を親指を使ってくるりんと転がします。あ、説明ができている気がしない…フォークの柄を板に押し付けるように持ち、もう片方の手の親指で生地をフォークの柄の根本から、ぎゅっと押しすぎず、適度な圧をかけてフォークの先に向かって転がすと、跡がついてあの溝が現れます。
この溝です。
上の面にフォークの跡がついていて、下になっている面は親指により凹んでおります。このくるりんの作業はできる人はすぐできますし、できるまでに時間を要する人もいるとのこと。
茹でる前にお皿に並べる
出来立てのニョッキをいっぺんに茹でるお湯に入れてしまうとお鍋の中でくっつきやすいということで、一旦お皿にこのように並べる作業をしました。
パスタ茹でる大きなお鍋にお湯をぐっらぐらに沸かしたら、この並べたニョッキを一皿分ずつ投入。少ししたら2皿目も投入、というように、結局全部一緒には茹でるのですが、時差を作っていました。
トマトソースを纏って完成!
ご家庭毎に定番があるのではないかと思いますが、うちでは玉ねぎのみじん切りが入っているトマトソースを絡めて完成!その前にパルミジャーノをたっぷり混ぜております。
もっちもちでした♪
ちなみにマンマの生まれ育った地域では、この上に白砂糖をぶっかけて食べるそうで、真似してみましたが私は好きです。あった方が良いかもくらい。
せっかくなので、今後もザ・イタリアンを生み出すマンマの手元を見て、たくさん家庭料理を知っていきたいと思います!