イタリアに住み始めてから、日本に住んでいた時よりその辺の見知らぬ人が話しかけてくる頻度が高いなぁと感じます。というか欧州なのかな、日本以外の国で、なのかな、ちょっとわからないですけど、単純にサラッと話してサラッといなくなってみたいなのが面白い。
犬の散歩
これは日本でもどこでもそうかも知れないのですが、犬連れで歩いているとよく話しかけられますよね。
「オス?メス?」
「名前は?」
「これは⚪︎⚪︎(犬種)だよね?うちのはさ〜」
「まだ子犬?何歳?」
などなど…餌のあげ方の指南をしてくるおじさんとかもたまにいます。
言葉が今よりわけわからん状態だった時は、簡単な挨拶程度でもパニックになっており、犬の散歩で聞かれることなんて決まっているのに全然聞き取れず、焦りまくってました。今となっては数分の立ち話ならなんとかなるように。偉いぞ私。(それが言いたいみたいになった)
道端で
先日は特に繁華街でもない道を夫と歩いていたら、私たちを華麗に追い越して行ったお兄さんがiPodを耳から外して振り返り、
「ちょいと君たち、ティッシュ持ってる?」
とのことで、とポケットを確認してもなかったもんでその旨お伝えしたところ、おう!わかった、てな感じで去っていきました。
こういうのって日本で生まれ育ってイタリアに2年ばかし住んだだけの私には、まだびっくりしちゃうというか、ちょっとおもろい日常って感じ。
服屋さんで
たまたまメンズの売り場を夫と見ながら、サイズ確認のためにそのへんで夫が試着してたら同じラックを見てたお兄さんが、
「ねぇ、これって真っ白かな?」
と白っぽいニットを指してて、夫と2人で、
「うーん、pannaっぽいかも(クリーム色っぽいと言いたい)」
などと一緒に見つめたりして、お兄さんは一度去っていかれました。
私はその場で夫の試着を手伝ってたので、なんかさっきのニットが気になり、すぐ近くにこれは絶対真っ白に違いないわというTシャツがあったのでニットに当ててみたら、やっぱりニットの方は紛れもないクリーム色に近い白!
「ほらほら、これ(Tシャツの方)が白だよ!」
と私は夫に言ったつもりが先ほどのお兄さんは割と近くにいて、目で、ね!ほら!としたら、ニコッとしてました。
仕事で必要なシンプルな服がいるけど、真っ白を指定されたのでは、という想像をするなど。聞いてないけど。
最近のはこんな感じかなぁ、外に出れば誰かに話しかけられる、くらいの頻度だから覚えてないだけだとは思いますが、なんかこんな気軽なコミュニケーションって私は楽しく感じて、結構好きです。話しかけてくる人たちが割と年齢問わずってところも。
住んでると、おい!と思うことも沢山あるけど、こういう日常はイタリアの魅力のひとつだよな、と思うのでした。