イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

イタリアで利用したローカル美容院2軒の感想 その1

日本でも、日本語での会話で美容師さんに、こうしたい!というの伝えてその通りになったりならなかったり、しませんか…?

こちとら素人なので、自分で思っている“目指しているヘアスタイル”と、元々の自分の髪質、癖、顔の形、など噛み合っていないことの方がほとんどです。私はね。

イメージを伝えるために、こんな風にしてほしいとネットで見つけた写真を見せることが多いのですが、それは所詮モデルさんのお写真。プロの方でなくてもモデルとして起用された方です。お顔の形、髪質など選ばれし者…。

さらに移住先などで現地の言語が堪能ではない場合、どうして欲しいのかを伝える術がかなり限られます。

 

初めてイタリアの地元の美容院へ行ったのはまだイタリア定住を決める前のこと、日本人の美容師さんが切ってくれるお店へ行きました。

どうしたいか日本語で伝えられるし、会話しながら施術を受けられ安心感が半端なかったです。

結果、イメージとして持っていた写真のモデルさんと私の毛量の差があまりにも激しかったため、案の定出来上がりは私が思い描いていたイメージと違いました。しかしその割にかなり近づけてくださいました。

 

その後、その日本人の方との頃には住んでる所からは遠いため、ローカルな美容院に2軒行ってみました。そのローカル美容院、日本語以外での意思疎通が必要だった時の感想です。

というか、定住から2年目、日本離れてから3年目となるのに欧州で全部で3回しか美容院行ってないとか、少なすぎなんですけど、たまに自分で切ってしまうのでそうなっちゃったな。

 

 

1軒目を探す〜予約

イタリア在住を開始してから最初に訪れることになったのは、結婚式の当日にセットしてもらうための美容室でした。

近所を探索

ひとまずGoogleマップで自宅近辺を検索。客数が多そうで雰囲気がある程度モダンで、ブライダルのメニューがあって面が多そうな、幅広い年齢層を受付けてそうなお店を見つけました。自宅から徒歩10分。とりあえずアポなしで夫と話を聞きに行きました。

提案と予約

店舗のガラス戸の前でとオタオタしていたら、受付にいた方が手招きしてくれたので中へ。親切かも〜!いくつか比べようと思っていたけど、雰囲気も良さそうだしここでいいわ〜。と単純に喜んでしまいました。

受付に従業員ぽい方が2人、店内も活気がありました。

結婚式の日のヘアセットをお願いしたい、という旨を伝えると、おそらく施術中だったベテラン風な女性の美容師さんが受付の方へ来てくださり、私の髪を見ながら、「結婚式の場に合うように、当日までにカラーもした方がいい、こうしてこうして、こうするのはどう!?」と予定外のカラーの提案。(イタリア語だったので夫が私に通訳する状態)

その時の私の髪はボブで裾の方にブリーチが残っており、ちょっとビンボくさかった。確かに晴れの日には美しい髪色で挑んだ方が良いかも。

同時にオーナーらしき男性も出てきて、一緒にクリエイトしようぜ〜、みたいなことを言っていて、あ、なんか楽しそうかも…と思ってしまったわけでした(この人は英語で私に語りかけてくれた)。あとで考えたら、ただの営業トークというか、お調子もんです。

カラーの提案をしてくれた人がおしゃれだったし、せっかくだしやってもらうか、とそのまま式の1週間前にカラーをすることにし、式の当日は夫も合わせてヘアセットの予約をしました。

 

カラーとリハーサル

カラーをしに行った日は、まだ何を聞いてもさっぱりイタリア語がわからない状態でしたので、ここでも夫についてきてもらいました汗

施術のために来店

カラー担当は予約の時にも会ったベテラン風の女性。すでにその方の中でカラーをどうするかのイメージが固まっていて、流れるがままに〜。当日のヘアセットのイメージは予約時に写真を見せて伝えたので、それに合わせてくれたのだろうとは思います。

ところで予約の時に英語で話してくれたオーナーらしき人は、「クリエイトしようぜ〜!」と言っていた割に全く施術には関わってこなかったです。いいけどね。

 

その日はカラーだけかと思っていたら、当日のためのヘアセットのリハーサルもやってくれるということでした。

シャンプーの姿勢とカラーの仕上がり

よく、日本の美容院と比べるとシャンプーの時の様子がワイルド、って話は聞いていました。

椅子に座って後ろに倒してもらってちょっと仰向けになる姿勢で洗ってもらうのですが、首のところにクッションらしきものがなくて、長時間は痛かったかな。あとは水の滴が時折顔に落ちてくるとか(顔の上にガーゼを乗せたりしないので)。

でも椅子にマッサージ機能がついていて、トナーというものをかけてしばらく半仰向けのまま放置されていた時に、それは良かったです。でも首は痛い。

 

髪を乾かした状態でのカラーの仕上がりは、明るすぎず、立体感もあっていい感じでした!

 

セットリハにて

ブローはロールブラシでぐわんぐわんされました。めっちゃロールしてました。

その時は肩につくくらいの長さでセットのために巻く必要があり、ヘアアイロンが出てきました。商品名を何回も言われたのですが、イタリアにまだ馴染んでもない私には何を言っているかわからない上に、そういう情報も日常で得られていなかったので、多分そのヘアアイロンを勧められていたんだけど終いに美容師さんは諦めて勧めなくなりました。

後日のことですが、その時のヘアアイロンがいろんな美容院の店頭で宣伝されている(ディスプレイされてる)のを見るで、巷ではお馴染みの商品だから私も知っていると思ってお勧めしてくれていたのだね…ということが分かりましたけど。

そのヘアアイロンの巻きがいいのか、温度が高すぎたのか、私が見せたイメージのヘアセットと比較すると、一昔前のポスターみたいな巻き具合。

「もうちょっとこの写真みたいに(巻きを)緩めにできますか…」

流石に大事な結婚式の日にこのようになるのは困る、と思い、自信満々の顔の美容師さんに勇気を出してお願いをしたところ、

「あなたの髪質がこういうふうになりやすいのよね…(チッ)」

ということでした。最後にチッとは言ってないでしょうが、そんな顔でした。髪質のせいするんかい。でもそのためのリハ、良かった当日いきなりじゃなくて。

きっとその人が予想していたより私の髪にハリがあったんだろうと推測。

 

式の朝早くに再び来店

その美容院は8時半からオープンしていて、式はお昼前だったので朝イチでゴー。

その日のシャンプー

リハの日はカラーをやってくれたベテランさんがシャンプーもしてくれて、首の痛さはあったもののシャンプー自体は普通に気持ちよかったんですけどね。

当日はまずシャンプーをしてもらうということで、アシスタントさんっぽい方がやってくれました。

まず、とりあえず他の従業員さんと喋る喋る。絶対横見て喋ってるよね、頭見てないよね。こっちは目瞑ってるけどそう思われるほどに手抜き感満載…泣

頭を適当に触ってるだけって感じで、おまけにちゃんと水は顔にかかってるし。上手じゃなくても不快じゃなければOKと思っていたけど、不快なやつでした。ああ残念。あれでちゃんと洗えてるんかな、ってレベル。

 

ヘアセットしてもらう

リハの時に巻きが激しかったので、今回はそれを踏まえて?美容師さんはヘアアイロンではなく終始ロールブラシで巻いてくれていました。

この日は夫もセットというか、小綺麗にしてもらうために別のブースで施術していただいていたので通訳として側にいるわけにいかず、美容師さんはめっちゃくちゃ簡単なイタリア語と英語で対応してくれました。いうても特段難しいことを伝える必要もなかったし、リハーサルをやっておいてよかった、と思いました。

 

全体的な感想

カラーも、リハと当日のセットも、最初の予約の時に提案してくれたベテランさんが全部やってくれて、ヘアアイロンの時の言い訳?以外はその方に対しては満足!

しかし自分がイタリア語を話せないのがネック過ぎる…。あとシャンプーはそんなに期待していなくても結構ひどい時もあるから、そこはもうとりあえず汚れを流してくれてありがとうね!という気持ちでいなきゃですね。

ちなみにお値段。カラー、リハ、当日のセット、夫を小綺麗にしてもらう、全部で180ユーロでした。ベテランさんの技術にも満足したし、これに関しては地方都市の郊外の店舗というのを考えても、リースナボー。

 

というわけで1軒目の感想でした!

 

結婚式の後のランチで食べた綺麗なリゾット、ラディッキオとピスタッキオのだったと思う