イタリアに住むことになりまして

すっかり大人な40過ぎからのイタリア暮らし!移住に伴う愉快なこと、生活しながら感じること、あとたまにはお堅い話もしてみたい。

イタリアでCarta l’identità (IDカード)を取得した時のことを書こうと思ったのだけど

以前記事にしました、EU市民の配偶者として得なければいけない滞在証、は警察(クエストゥーラ、移民局のようなところ)で申請。

記事はこちらから↓

italianisumukotoni.hatenablog.com

こちらは、イタリアに滞在しててもいいですよという証であり、持ち歩いていても身分証明になるわけではないそうです。

 

 

身分証明になるもの

というわけで、別にCarta l'identità カルタリデンティタという身分証明書を作成する必要があり、こちらはコムーネと呼ばれる市役所にあたる場所で申請します。

基本的に外国人として住んでる限りは、常にパスポートを携帯しないといけないですが、こちらを作成しておくとイタリア国内では身分証明書として使えます。

 

使った場面

具体的に私が使った場面は、イタリア国内の旅行先で宿泊のチェックイン時に提示、レンタサイクルなどする際に預ける、語学学校の初日にコピーとられる等。

大した例が思い浮かばないですが、滞在証を提示する機会はほぼないのに対して、Carta l'identità は時々出番があります。

 

申請方法ですが…あの…

このCarta l'identità を取得した時の手順諸々について書こう〜!なんて思ったんですけどね、そこでとっておいた書類を見たり、コムーネのサイトをチラ見してたら申請方法が大幅に変わっているかもしれないことがわかった…。

 

私はこういう記事を自分の記録として書く以外に、今後イタリアで似たような状況になった方が、多少なりとも参考になればと思って書いておりまして。

すでに古くなっていることがわかりきったやり方を書くのもな、意味が薄れる上に混乱しそう。ていうか1年前にやった手続きを今書くなという気もするが。

 

行政が使っていたシステムが変わるらしい

このCarta l'identità は以前は紙で発行されていたもので、現在新しく作るまたは更新する場合はICチップ入りのプラスチックカードになっているため正確には、Carta l'identità Elettronica 略して CIEという名称です。

ところで、今までは公的書類(デジタル署名の入った婚姻証明書など)などをSPIDというシステムで家で出力できたのですが、今後はそれとは別のCIEのシステムを活用して行く方向みたいなんですよね。

で、私の情報はSPIDを使っていた時のものなので今後の参考にならんな、というのがここにきてわかりました…。

私の体験談は参考になりません、残念。

 

なので詳細は省いて書きますが、だいたいこんな流れでしたよ〜というのを記します。

 

本当に関係ないけど、その頃に食べた美味しいシーフード素揚げです

書類準備〜コムーネ予約

書類を準備

ものすごくアナログですが、パスポートやすでに取得していた滞在証など、その他必要書類を紙にコピー、出力して準備しました。

こちらを申請する時点でそれまでの様々な手続きの終盤を迎えており、前に取り寄せたことのある書類や、手に入れる手順が染み付いている書類などで事が済んだ印象です。

 

コムーネに予約して行く

コムーネの予約はオンライン上でできたので簡単でした。時期と自治体によりますが、最短の空きが2週間後くらいだったかな?クエストゥーラよりは空きはあったと覚えています。

予約をすると、アルファベットと数字を組み合わせた予約番号が与えられます。

 

 

予約当日そしていつもの…

必要書類を携えて、予約日時にコムーネに行きました。

 

入るまでは割とスムーズ

建物の前にてしばし待つ。今どうなったかわからないですが、この時はパンデミックの影響が残っており建物内の人数制限があり、そのため外で待つスタイルでした。

外の待っている人に向かってスピーカーで予約番号を機械の声でお知らせしてくれるので、中に入るタイミングはわかりやすかったです。

 

出直しになった

呼ばれて窓口にて書類の確認…で、この時、ある工程が抜けていたため受け付けてもらえませんでした。イタリアあるあるの“書類足りなくて出直し”です。

 

抜けていた工程とは

前述したSPIDに自分のアカウントを作っておかないといけなかった、とのことでそんなのどこにも書いてなかったのか、と言うか見つけられなかったのか。しかしこれは私の住んでいる自治体における決まりのようで、他の自治体に住む友人にその後聞いてみても誰もそんなことを要求されたことがないようでした。わかりにく。

そんなわけで自治体に改めて電話で問い合わせたら、ちょうどその出てくれたオペレーターさんが、「そうなのこの決まりこの自治体独自なんだよね、ほんとめんどくさいよね〜!」なんて言っていたようで、なぜならその人の配偶者も非イタリア国籍で、その手続きをしたからよく知っていたそうな。

それについての問い合わせ番号がコムーネでもらった案内の紙にあった上に、オペレーターさんがちゃんと出たことにも驚きましたが、聞けてよかったです。

 

SPIDにオンライン上で登録してアカウントを作るか、はたまたコムーネからもらった自治体オリジナルの書面に、直に個人情報を書いてコムーネ宛に郵送するか、の2択あり。SPIDはいろんなアプリが出ていて、なんかよくわからなかったので結局窓口でもらった紙に書くアナログ方式を選美、追跡できる郵便で送りました。

自宅から車で10分のコムーネ、なのにその郵便のやり取りにまた10日ほど費やす羽目に。ハハハ。

 

 

再予約〜当日

再度同じように予約→当日コムーネへ!

 

褒められた

窓口に呼ばれて、書類提出、前回の愚痴をちょっと聞いてもらう、など。

コムーネは大体対応してくださる方は感じ良いことが多いというか、クエストゥーラと比べてるからそう感じるのだろうけど、この時の方もにこやかに世間話しながら手続きしてくれました。馴れ初め聞かれたり笑。

ここで私のイタリア滞在における諸々の公的な手続きが終わるという段階だったので、その話もしていて、いろんな手続きを初めてから6ヶ月だというのをみんなで確認した時に、

「6ヶ月!?早い方だね、優秀!」

みたいなこと言われました。

確かにいろんな人の話聞いてて、1年とか言ってる方もいるし、本当にいろんなケースがあるから私たちよりもっと早い人もいますが、わーい♪褒められた!という嬉しい気持ち。

 

こんなことも聞かれました

手続きの際に意外に思ったのが、自分の死亡時に臓器のドネーションをしますか?という質問があったこと。するかしないかを書面にチェックを入れました。

もし今後気持ちが変わっても変更可能だそうです。

 

受け取り

書留郵便のようなもので自宅に送られてきます。

これで完了です。

 

最後に

いやぁざっくりしていましたね。時が経つとやり方も変わる、そして自治体が違うと手順とか必要なものが違ったりもする、結構違ったりする、それがイタリア。

イタリア人の夫が自分の何かの手続きする時にも何かしら引っかかって、ハードル高くて、すぐ終わらないものなので、言語ができるできない以前の問題もたくさんありそうですね。